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2005.10.27

読書記録 横山秀夫

書評欄でチェックして、いずれ読もうと思っていた作家だったのだけれど、「半落ち」で大人気になってから手が出なかった横山秀夫。読み出したら面白くて、借りていた二冊を一気に読みました。他の作品も、どんどん読むつもり。久しぶりに読書意欲が燃えてます。

臨場
横山 秀夫

4334924298
光文社 2004-04-14


おすすめ平均 star
star人物の息づかいが聞こえてきました
star「ホトケ」に対する卓越した観察眼
star死体と人生

検視官 倉石義男ものの短編集。 鑑識の中の検視官という仕事、はじめて知りました。まぁ、こんなスーパー万年検視官という人は実在しないのかもしれないけど、ひょうひょうとしていながらの鋭い観察・裏づけになる知識を持った倉石さん、かっこいい。

でも主人公だけが中心のヒーローものではありません。周りの登場人物や被害者・加害者もとても人間味豊かに丁寧に描かれていて、そこが魅力です。何年も「検屍官スカーペッタ 」シリーズを読んでるけど、日米では制度が違うんでしょうね。他殺か事故死か自殺か判断がつかない場合=変死っていうのかな?には、検視官が出動=臨場して、犯罪性の有無を調べるようです。知らなかったぁ。解剖などを行う警察医も現場にも行くようだけど。

クライマーズ・ハイ
横山 秀夫
4163220909

こちらは、日航機墜落事件発生時の地元新聞社の物語。作者が、事故当時に実際に地元新聞記だったということで、半分ルポのような雰囲気もある。社内の動きや、記者の行動、新聞社同士のせめぎあいなども、とってもリアル。でも、日航機事件だけで終わらせずに、家庭のこと、トラウマのこと、さまざまな生と死など、種々のストーリーが織り込まれています。読みがいあるとみるか、テーマが分散しているとみるか、好みが分かれそうです。

日航機が落ちたとき、ちょうど長野と山梨の近くに滞在していてテレビニュースを見ていました。結局、群馬が墜落現場でしたが、夜の山を見ながら「近くに落ちたのかも」って気になったこと・・・忘れられません。事故の規模も驚きでしたが、科学の発達した日本で陸上に墜落したジャンボ機が見つからないことに、強い不安を感じたものです。そんな経験があるせいか、ちょっと長すぎる感があったけれど、読み終えました。


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半落ちも白血病の挿話があるからといって、避けてばかりいないで読んでみようかしら。結局、ネットの話題などからあらすじはわかってるんですよね。

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コメント

偶然にも『半落ち』を読んでしまったので、ついコメントしてしまいました。私もこの小説が気になっていて、つい最近勇気を振り絞って読んでみたのですが、大丈夫でした。もちろん白血病に関する内容はあるんですが、辛かった入院治療を思い出させる描写や、その子の最後の場面などは一切ありません。話の展開も良くできていてグイグイ読み進んで行く感じです。最後は感動して自然に涙が溢れました。オススメです。

次男(3歳)が1年前に急性リンパ性白血病になり、5ヶ月の入院治療を終了して、現在外来での維持療法中です。我が家では、かんた君を目標に家族全員でがんばっています。

投稿: sei_papa | 2005.10.30 06:58

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